オタク主婦の備忘6

そのへんにいる主婦の雑記。

えいがのおそ松さん感想。(ネタばれあり)

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えいがのおそ松さん、観てきました。

 

とにかく、良かったよ!!ほんと良かった!

むつごがわちゃわちゃしているのを見るのが好きな人は観に行こう!!

気楽にギャグアニメを見て笑いたい人も観に行こう!!

アイデンティティに苦しんでる人も、エールが貰えます。

ぐっと胸にくるシーンがあります。

 

テレビアニメがあんな感じなので、果たしてどんなものが出てくるのか

事前情報や予告見ててもわからなかったので(信用できなかったともいうw)

「どんな破天荒ストーリーでも受け入れよう」

「過度な期待はしない」くらいの軽いスタンスで息子と観てきました。


始まってみれば、ひたすらむつごがわちゃわちゃしている!!!

18歳たちもいるから、むつご×2でとんでもない質量です。

こういうのが見たかった!というそのもの。

 

女性ファンが望むものを初めてそのまま出してきた公式に

逆に戸惑う始末。逆に、逆に、物足りないというか…?

はちゃめちゃ感がなくて綺麗にまとまってて、うっかり感動すらできるしで。

 

あまりのお行儀の良さに、映画見終わった直後はしばらく

消化不良のような気さえしたという。

下ネタはいつも通りたくさんあるけどね。それすらおとなしく感じました。

 
でもその後、じわじわじわじわと高まってくる、

”えいがのおそ松さん最高……”感。

 


女性ファン向けと言ってもBLを連想させるようなシーンは一切ないので、

そういうのが苦手な人も安心してシアターに行こうね!

ギャグシーンも面白くて、小学生の息子も何度も吹き出してたので

単純にギャグアニメを求めて観に行っても楽しめます。

 

笑って笑って少ししんみりして、また泣き笑い。

そんな映画です。

 

以下、ネタバレありの感想。(※鑑賞済みの人向け)

 

 


高校時代、最初のうちはすごく仲が良かったむつごたちがいつからか

険悪になってしまったのを見て、「松野くんへ」と全員あてに

手紙を書く同級生の女の子、高橋さん。

 

ここのシーン、ただでさえアイデンティティに苦しむむつごたちに

この宛名は酷じゃないかと、思わず劇場で「うっ」てなった…。

このひとくくりにちゃんと意味があるんだけど。

ひとくくりだからこそ良かったんだけど。


その手紙を見つけたカラ松が、誰あての手紙なのかを確認しようと

他5人を集めるけど大喧嘩になり、手紙を紛失してしまうところ。

そのカラ松の後悔の思い出と、高橋さん自身の思い出が融合したのが

あの迷い込んだ世界なんだと思いました。

 

劇中では「カラ松の思い出」ってことになっていたけど、

ハタ坊の事故のことをカラ松は「初耳だ」って言ってたと思うんだよなー。

覚えてるって言ったのがチョロ松と一松と十四松(たぶん)だったので、

この3人のうちの誰の思い出なんだろうと推測しながら観ていたので。

こんなにはっきりミスリード狙ってるのはなんか意味深…。

 

まぁ「カラ松だけの思い出じゃないよ、

他の人(高橋さん)の思い出も混ざってるんだよ」って

ことなのかなととりあえず解釈しました。

 

でも松野家の目の前で起きたハタ坊の事故を、

高橋さんがあんなに鮮明に知ってるのもなんか変だなー。

(手紙出しに来た時に目撃した?)

 

あと、高橋さんの思い出なら手紙の内容もちゃんと残ってるはずだよな…。

ううーーん…

 

まぁそれはそれとして。

 

とにかく熱い、むつご×2のラスト一連のシーン。

ここは何度だって見たい。圧倒的好き…!!


18歳のむつごたちは未来の自分たちの姿を見て、言葉を聞いて、

12人で協力しながら高橋さんの元へ向かうことで

それぞれが自分らしさの指標を得て、現代のむつごたちへ繋がっていくと…。

自分自身を肯定する大人むつごたちの言葉に胸が熱くなりました。

 

高橋さんからむつごへのまるごとの肯定も、

大人むつごからチビ太やトト子ちゃんに対する肯定も、素晴らしかった。

これは肯定の物語なんだよなぁ。 

だから観ているこちらもエールを貰えたようで、泣けてきました。

感動アニメかよ!ちゃんとしてるな!

 

 

それにしても、思い出の世界を改変しても現実は変わらないはずだけど、

最後に目覚めたとき「そういえば高橋さん同窓会にいなかったなぁ…」って

呟いてたから、高橋さんとむつごが卒業式の日に会えたことが

現実になってるってことなのかな。

 

それとも現実は変わってないけど、

高橋さんと写真を撮った思い出の部分だけが

過去の記憶としてほんのりと心に残ったのか。

いやでも写真っていう物理的なものが残ってたしな…。

 

そもそも大人のむつごの影響で18歳たちがああなっていくとしたら、

大元の大人むつごはどうしてああなったのかとか、

タイムパラドックス難しくてわかんなくてわーーーーってなる。

(単純な未来過去の設定じゃないから余計にこんがらがる)

 

まぁでも、わけのわからなさはテレビアニメの方がすごかったので、

まだ色々とあれこれ想像する余地を残すレベルにしてくれてるのは

とっても親切だなと感じます。ちゃんとしてるな~。 

 

 

最後に高橋さん。

彼女はむつごを愛するすべてのおそ松さんファンのメタファーですね。

彼女のおかげで私もあの世界に入っていけたような、

存在を作ってもらえたような、そんな気持ちになりました。

本当にありがとう。

 

高橋さん=黒猫だけど(最後の最後で黒猫がむつごの裸見て赤面してたし)、

黒猫のデザインが最後のシーンで変わってたように見えたのは

あの瞬間に高橋さんは亡くなったのかな…。

 高橋さん…(;_;)

 

 

以下、雑多な箇条書き。


・OPこれ誰が歌ってるんだ?と思ってたところで「トト子&にゃー」のテロップにうおぉぉぉと思わず声が出そうに(熱い!)

・全員がぬるぬる動くーー!可愛い楽しい!

・あつしくん!

・ちび太の屋台でみんなで話してる後ろで十四松とイヤミがバトってるシーンが好きすぎるwこういう無駄な描写にも力を入れられるのが劇場版の良きところ。

・カラ松がとんでもなく可愛い(推し松です)

・てんてー!↑wwwww

・一松はなにか辛い事件があって今のようになってしまったのかと観るまで不安だったから、昔から中身は変わらずでほっとした。がんばったねイチ…。

・からの、ウィ~~~~!wwwwww

・「高橋って誰だ?」「…由伸かなぁ!?」に一番笑ったwそしたらパンフで高橋さんの名前がそのネタありきで決まったと知ってまた笑ったww

・だんだん全国のおそ松さんファンの「高橋さん」が羨ましくなってくる。特にカラ松推し的には「のぞみさん」が!!!!のぞみは俺の女…!

・18歳むつごが仲悪くなる過程がしんどい。さらっとした描写なのがまたしんどい。いじめや派手ないじりがあったわけじゃないのがなんだかリアルで。なんかもう普通に「可哀想…」って胸が痛んだ。

・殴り合いの喧嘩するわりに、18歳トッティがビンタされてたら怒る18歳兄ちゃんずが最高。(#pixivで〇〇回見た)

・18歳カラ松は本当に可愛いんじゃ~~

・エンドロール最高を超える最高。見たかったものが最高の形で出てきた…と感動に震えてたところでの、どんどん疎遠になっていくむつごたちの様子が写真でわかっていく演出に悲しみで打ち震えた…。

・こんな悲しみに、居ても立っても居られなくなって手紙書いた高橋さんの気持ちめちゃくちゃわかるよ…。

・エンドロールの写真はひとつひとつもっとじっくり見せて欲しい!グッズ化お願いします!特に一松とカラ松の階段のやつ!!

 

 

まだ1回しか観られてないので、うろ覚えなところ多いです。

二週目の入場特典が出た頃にまた観に行きたいな~